伊曽乃大社祭禮絵巻

紙本 着色 長さ26.7メートル 巾35センチ

江戸時代後期の当社祭禮の様子を極彩色も鮮やかに描いた絵巻物。製作年代は天保時代前後(1840年代頃)と推定される。

全体図

だんじり(楽車屋台とも漢字表記され、当地方独特の山車 19台

みこし5台に先導、鬼、御道具持等の供奉(ぐぶ)の人々に守られた御神輿の渡御行列図から始まり、西條藩士の拝礼する様子を描いた「御殿前略景」、数万の群集の集う「御旅所略景」、「子供狂言之図」の四場面が人の表情まで活き活きと細かく描かれており、当時の風俗と合せて研究家の貴重な資料となっている。

この絵巻物は、「昔、江戸の城内で仙台の殿様がお国の祭自慢に花を咲かせていた所、それを聞いた西條の殿様が、そんな祭などものの数ではないと伊曾乃の祭禮を絵巻に描かせ仙台に贈った。」ものであり、伊達家に保存されていた。昭和25年に伊曽乃神社の所有となった。

(写真複製 作成:あさだスタジオ)

御神輿図

現在の御神輿(ごしんよ)屋根組の桁に、寛延2年(1749年)8月再興の銘があり、この絵巻に描かれた六角の御神輿は今もお渡りに供されている。

尚、御神輿はその後大正6年(1917)、昭和15年(1940)、昭和57年(1982)に修理を行った。

重さは約550Kgで現在でも例大祭初日は約27Km、二日目は約25Kmの長き行程を巡幸する。

 

上段は宮司乗輿の長柄輿(通称:アゲゴシ)

下段は御殿前略景

鬼の集団(一部分の拡大)

現在とは違い絵巻では色とりどりの装束である。

だんじり(おとも:本町)

みこし(中西)