工作機械は、つぎのように分類することができる。
1−4−1 作業の融通性による分類
@ はん(汎)用工作機械、A 専用工作機械、B 単能工作機械、C 多能(万能)工作機械
●はん用工作機械は、かなりひろい範囲の形状、寸法の工作物の加工ができるもので、適当な付属装置類などを使用することによって、各種の作業に応用することができるものである。
●専用工作機械は、特定の工作物の加工を行なうものである。
●単能工作機械は、作業の内容がはん用工作機械に比べて限られたものである。
●多能工作機械は、1台ではん用工作機械2種類以上の作業ができるものである。
●複合工作機械とよばれるものもある。はん用工作機械のうちでも、作業範囲のひろいものを万能形とよぶこともある。
1−4−2 作業の能率による分類
@ はん用工作機械、A 生産工作機械に分けられる。
生産工作機械は、はん用工作機械の融通性を犠牲にしても、単位時間当たりに、より多くの加工量(より多く切りくずをだす。)を目的としたものである。したがって、全体の剛性が高く、構造や操作が単純となっている。単能工作機械、専用工作機械は、能率上からみれば生産工作機械である。
1−4−3 操作方法による分類
@ 手動式、A 半自動式、B 自動式に分けられる。
切削運動、位置決め運動、送り運動の起動、停止をすべて人間が行なうものを手動式という。工作物の取付け、取りはずしを人間が行ない、加工が終わるまでの各工程を自動的に行なうものを半自動式という。工作物の供給、取付け、加工、取りはずしまで一貫して自動的に行なうものを自動式または全自動式という。加工行程の一部だけ自動的に行なうものでも、自動式ということがある。一般に、単能、専用、生産形などの工作機械は、自動化されている
1−4−4 構成による分類
@ 一体形工作機械、A ユニット工作機械、B トランスファ マシンに分けられる。
一般に使用される工作機械は、1台ずつそれぞれ一つの基礎(ベッド、ベースなど。)に組み立てられ、独自の性格をもっている。
ユニット工作機械は、標準化されて互換性があり、単能作業をするユニットを、工作物の形状、寸法や加工行程に合わせて組み立てることのできるものである。
トランスファ マシンは、数行程を要する工作物の加工を、つぎつぎに自動的に流れ作業方式で加工することのできる専用工作機械のグループのことである。
1−4−5 機械の向きによる分類
@ 立て形、A 横形、B 傾斜形、C 複合形、D 可変形に分けることができる。
切削運動が回転運動の場合には、回転軸が垂直なものを立て形、水平なものを横形という。切削運動が直線運動の場合には、垂直方向に運動するものを立て形、水平方向に運動するものを横形という。
1−4−6 名称による分類
工作機械には、一般に、作業内容によって、つぎの示すような名称でよばれるものがある。
@ 旋盤(Lathe)
A ボール盤(Drilling machine)
B 中ぐり盤(Boring machine)
C フライス盤(Miiling machine)
D 平削り盤(Planer、Planing machine)
E 形削り盤(Shaper、Shaping machine)
F 立て削り盤(Slotter、Slotting machine、Vertical shaper)
G ブローチ盤(Broaching machine)
H 金切り盤(Sawing machine)
I 研削盤(Grinder、Grinding machine)
J ラップ盤(Lapping machine)
K ホーニング盤(Honing machine)
L 超仕上げ盤(Superfinishing machine、Superfinisher)
M バフ盤(Buffing machine、Polishing machine)
N 歯切り盤(Gear cutting machine)
O 歯車仕上げ盤(Gear finishing machine)
P その他(ねじ立て盤、心立て盤、組合わせ工作機、マシニング センタ、複合工作機など。)
これらの各工作機械は、さらにいくつかの種類に分けられる。