CRF450 PIPE SHOOTOUT! 

FROM USA ”DIRT BIKE” SEP 2003 ISSUE

4ストロークのコンペモデル用に設けられた「高速レーン」では、まさに先端の技術が競い、
激しく衝突し合う、「クラッシュレーン」とも呼べる世界であり、それは進化し続ける開発マシン達を
エキサイティングで、ある種独特な狂熱のモードへと導いているかのようである。
CRF450はホンダの高い人気を誇るMXマシンである事は紛れも無い事実であるが
(人気マシンのトップは2ストロークのCR250である)3年目を迎えたそれは、我々の前で
信じられないほどの熟成と洗練を形成し始めた。
しかし、それらのすべてがあくまでもメカニカルな事柄である限り、「信じられない」とただ驚くばかりの
傍観に終始するわけにはいかない。
それ故、我々は先ず市販のエキゾーストシステムを検証することで
このマシンの本質の一部に触れてみようと思う。
また、このマフラーテストにおける我々の最重要項は、それが実際のトラックでどういった特性を
発揮してくれるかということにある。主要なテストコースには”GORMAN’S MX TRACK”を選択した。
コースレイアウトが優れており、ファンライドで何度もラップを刻むことができるからだ。

今回のマフラー対決には、全体の評価の65%の比重をこの実走テストに置いた。
残りの25%はシャシーダイナモの結果である。(ダイナモテストの
ブラフはほとんどの場合、実走行のインプレに準じる結果が出た)
残りの10%はフィッティングと仕上がり具合だ。
忘れてはならない最も重要な点は、ピークの馬力だけが最上のモディファイではない、
ということである。
ピークパワーはある意味で単なる数値に過ぎない。
それよりも実際に使える幅広いパワーバンドが、評価の大きな分かれ目である。

我々は各マフラーメーカーにそれぞれベストのエキゾーストシステムを送るように要望した。
その結果トータルで13のブランドが集結した。
あるものはリヤセクションだけのスリップオンタイプ、他はフルエキゾーストタイプである。

テスト前に入力したパラメーター(乾/湿温度)は昨年のデータとほぼ同じ数値になった。
また万全を期して、すべての計測はアメリカンホンダのR&Dで長年開発の本部長を務めた、
ERIC CRIPPA氏に依頼した。
先ず2台のCRF450を用意したあと、そのうち一台はジェッティングを始めとするすべての役目を担い、
残りの一台は比較の為のクローンとしてスタンダードの状態にしておいた。
基本的に、選ばれたマフラーはマシンがCRFであるだけに、MX用として造られたものばかりであるが
それらの幾つかは、スパークアレスターがついた仕様もその対象として選ばれている。


(注)総合的な評価はポイントの高い順から、A・B・Cの3ランクに分けられ、
   プラス/マイナスの表示はそれぞれのランクの上・下を示す。

TOTAL JUDGEMENT:(総合評価)
ランク= B.
TOTAL JUDGEMENT:(総合評価)
 ランクA.
■FITURE&FINISH:(外観と構造)
アクラボビッチ社は主にストリートモデルのマフラー
販売で有名である。システムは3ピース構造で
サイレンサーのマウント部はカーボン製のバンドで
固定され、長いテーパー状のテールエンドになっている。
全体のクオリティーは非常に良い。

■FITURE&FINISH:(外観と構造)
フルチタン構造で溶接も優れ綺麗な仕上がりである。16インチのAMAロングタイプは内部の
パンチングパイプがテーパー形状になっており
ワークススタイルである。エンドキャップの交換で排圧の調整が可能。POWER BOMB EX−PIPEにはヒートシールドの装備がない。
TRACK TEST:(走行テスト)
低中速のパワーフィールが弱いものの、そこから
トップエンドまで力強く伸びてゆく。
一人のテストライダーは
ノーマルよりは優れていると評価した。
他の多数は、特に低速域の吹き上がりの
悪さが走行において難があるとの意見で一致した。



TRACK TEST:(走行テスト)
特に吹き上がりのよさが光る。中速域は
ノーマルと同等であるが、そこから高速域までクイックに回っていく。高回転も力強く安定感と伸びがある。FMFのスタッフによるとAMA仕様(LONGタイプ)はノーマルより音量が小さく、YAMAHA OF TROYのチームもスムーズなパワー特性を好んでいるという話である。
今回テストライドをしたすべてのライダーから
非常に高い評価を得た。

DYNO REPORT:(ダイナモテスト)
多くのテストライダーが感じたように、ダイナモでの
結果も低中速域のトルクは弱いが、そこから
力強く伸びていく高速型の特性を示している。

DYNO REPORT:(ダイナモテスト)
低速域特性の良さが中速域に繋がり、力強い高速域へのチャージを発揮している。


NOISE:(音量)
エクサレントである。音量はテストしたどのマフラー
よりも小さく、高い評価を得た。
NOISE:(音量)
音量は小さいがSTDよりは僅かに
大きめである。
WEIGHT:(重量)
2,604 G
WEIGHT:(重量)
2,064 G
PRICE:
フルシステムで$695,95
■PRICE:
フルシステムで$699,97

PRO CIRCUIT

BIG GUN

以下工事中
TOTAL JUDGEMENT:(総合評価)
ランク= A−.
TOTAL JUDGEMENT:(総合評価)
 ランク=B+.

FITURE&FINISH:(外観と構造)
プロサーキットT−4システムはフルチタン構造で
完成度はトップレベルである。EX−PIPEはノーマル
のヒートガードが装着出来るようになっており、
ミッドパイプはスプリングでサイレンサーに連結される。
サイレンサー部の取り付けステーはウェルディング
タイプでフィッティングも良好である。
全体的にクリーンな仕上がりで、ハイテックな
エンドキャップも装着されている。

FITURE&FINISH:(外観と構造)

TRACK TEST:(実走)
すべてのテストラーダーのお気に入りの一本になった。
吹き上がりの良さが、低中速にミートしていて、
エキサイティングで優れた特性を発揮している。
低速からの繋がりは非常にスムーズで、アクセルの
開度に応じて中速域が太くなっていき、そこから

ストレートに回転が上昇していくフィーリングである。

TRACK TEST:(実走)

DYNO REPORT:
ダイノテストではテストライダー達の走行フィールとは
やや違った結果が出たが、これは分けて捉える
べきである。グラフでは低速が太り、中速域は
ノーマルをやや下回っている。高速域では1,5PS〜
2,5PSの安定したパワーアップを示している。
DYNO REPORT:
NOISE:(音量)
大きい。許容できる限界ラインの音量である。
NOISE:(音量)
WEIGHT:(重量)
2,078G
WEIGHT:(重量)
PRICE:
フルシステムで$699,90
PRICE: