ここでは、和紙による手描き鯉のぼりの生産が最盛期だった頃の、1966年に撮影された写真でご紹介します。


 1. 紙合わせ・・・和紙を継ぎ合わせた後、それを2枚ずつ合わせて重ねます。和紙には、裏表がありそれを考慮しながら行います。

 2. 型取り・・・合わせた紙に型紙をあてて、型取りをしていきます。(通常大量生産のため20枚前後同時に)

 3. 断裁・・・ノミで型取りに沿って断裁していきます。この作業は男手でないと出来ないものです。

 4. 張り合わせ・・・縁取りしたところへ紙紐を入れて(大きな鯉のみ)、上下の紙を張り合わせます。紙紐を入れるのは、継ぎ目を強くするためです。

 5. 目入れ・・・彩色は目の玉入れからスタート。目玉を型どった各サイズの版を押していきます。黒く縁取られた後、黒目のまわりをブルーやピンクなどで、色どっていきます。

 6. 金太郎入れ・・・金時の型紙で魚体中央に型を入れた後、赤と黒で描く。これは、真鯉のみに限られています。鯉のサイズや、地方によっては入れない場合があります。

 7. 荒がき・・・ウロコ、エラ、ヒレなどを手描きで入れていきます。これは、かなり熟練を要する作業となります。

 8. ぼかし・・・線だけの荒がきに沿って濃淡2色で縁取っていきます。この写真に見えるように、大きな鯉の場合、2つの壷に濃淡2色の染料が入っていて、1つのハケの両端にそれぞれ濃淡の染料を同時に含ませて描いていきます。

 9. 塗り・・・”荒がき”と”ぼかし”の空間を塗り尽くし、金太郎に彩色し、エラ、ヒレ、尾などに黄を入れる。

10. 金箔付け・・・ウロコに金箔の型を押します。(押さない場合もあります。)

11. 口張り・・・口に竹の輪をはめて完成です。

 当時はこんな変わった鯉も作られていました。上から、ビニル製鯉のぼり、人魚のぼり、ふぐのぼり、など。しかし、すぐに姿を消してしっまった。

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