膠原病

   

  1. 『膠原病』とは
  2. 漢方による治療
  3. 膠原病に含まれる病気と漢方療法について

 

1.『膠原病』とは 

 身体を構成する単位には、いろいろな臓器のほかに、臓器をつないだり、支えたりしている結合組織という部分があり、この結合組織の中を血管や神経などがパイプのようにはしっています。「膠原」とは、この結合組織や血管壁の重要な成分である線維タンパク質のことです。膠原病とは、この膠原線維に病変が生じたものです。 

 膠原病には結合組織病、自己免疫疾患、リウマチ性疾患の三つの顔があります。

 膠原病では、結合組織の中でも、特に血管を中心として炎症が起こりますが、どの臓器も血管によって栄養を受けているため、血管の炎症が起こると、一度にいくつもの臓器に病変が起きてきます。また、過剰な免疫反応が起こり、自分の組織に攻撃を加えることも膠原病における臓器障害の原因になっています。このため、膠原病は、自己免疫疾患の範疇にも含まれます。そして、膠原病も関節が痛くなったり、腫れたりすることが多いために、リウマチ性疾患の仲間にも含まれます。

 

2. 漢方による治療

 膠原病に対して西洋医学では、ステロイドホルモン剤や免疫抑制剤を使って治療しますが、副作用(易感染性、骨髄抑制作用)のために十分治療が受けられない場合があります。そういう場合、治療効果を高めるため漢方薬を使用します。西洋医学と漢方では、医学としての観点や方法などについては、まったく異なります。西洋医学では、病名によって薬が決まりますが、漢方では、「証」を重視します。そして、西洋医学が病気を真正面から撃退しようとするのに対して、漢方では、生体内環境における乱れたホメオスタシス(恒常性)を安定させることに力を入れます。 

 

3. 膠原病に含まれる病気と漢方療法について

 1. 全身性エリテマトーデス(SLE)

 2. 全身性硬化症(SS)

 3. 結節性動脈周囲炎(PN)

 4. 皮膚筋炎、多発性筋炎

 5. 急性リウマチ熱

 6. 慢性関節リウマチ

 7. シェーグレン症候群 (類縁疾患)

 8. ベーチェット病 (類縁疾患)

 その他混合性結合組織病、、ウェゲナー肉芽腫症、大動脈炎症候群など、多くの病気が膠原病、あるいはその類縁疾患として取りあつかわれています。