当院におけるスプリントの効果について

当院では手指に尺側偏位変形を起こしている患者さまに対して尺側偏位スプリントを作製しています。 この尺側偏位用スプリントの効果を調査するため装着前後において握力、指でつまむ力、 尺側偏位角度(指を伸ばした状態での小指への傾き)を比較した

当院に入院しているRA患者女性8名

  • 年齢:60〜79歳(平均69.87歳)
  • 罹患年数:11〜45年(平均24.62年)
  • 使用期間:1〜48週間(平均23.25週間)
  • 装着前

     

    装着後

    つまむ力と握力

  • 示指 指腹:親指と人差し指の指の腹でつまむ
  • 中指 指腹:親指と中指の指の腹でつまむ
  • 横つまみ :親指と人差し指の指の側面でつまむ
  • つまむ力に関しては装着することで人差し指の変形が矯正されつまみやすくなり力は増加した。 握力に関しては変形を矯正されたことによって指を曲げにくくなり握力が低下した。

    尺側偏位角度の変化

      人指指 中指 薬指 小指
    装着前 38.7 39.8 41.4 39.8
    装着 22 19 20.9 21.4
    改善角度 16.7 20.7 20.5 18.3

    スプリントを装着することによって元の位置まで完全には戻らなかったが、 それぞれの指の尺側偏位角度が矯正された。

    スプリントの素材がメッシュである為、通気性も良好で長時間の装着も可能となり変形の予防や矯正によって力を発揮できるようになった。 そのため日常生活における使用頻度も以前のスプリントよりも高くなった。