当院における手指伸筋腱移行術の成績
関節リウマチの場合では手指を伸ばす伸筋腱という腱が切断してしまう場合がみられます。 切断した場合には手指伸筋腱移行術という手術をすることで断裂した腱を健康な腱に繋げて伸びなくなった指を再度、 伸ばすようにします。当院において手指伸筋腱移行術を施行された患者様の術前後の成績について記載します。
- ・対象者:20例 25手 女性16名 男性4名
- ・罹患年数:4〜31年(平均13.84年)
- ・年齢:26〜80歳(平均62.73歳)
| 手術年度 | 平成10年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 |
| 件数 | 4 | 2 | 3 | 7 | 5 | 3 | 5 | 3 |
上記の件数は評価していない人数も含む。
その年によって件数が異なってはいますが、他の手術に比べると件数は少ないと思われます。
評価
| ROM | 人指し指 | 中指 | 薬指 | 小指 | |
| 指の曲がり | 78.4→76.3 | 88.4→77.4 | 83.4→79.5 | 84.2→78.8 | |
| 変化角度 | -2.1 | -7.4 | -3.9 | -5.4 | |
| 指の伸び | -19.6→-13.3 | -18.2→-19.2 | -58.8→-32.0 | -49.2→-24.8 | |
| 変化角度 | +6.3 | -1.0 | +26.8 | +24.4 | |
| 握力 | 83.8→91.8 | ||||
| 変化 | +8.0 |
指の曲がりに関しては手術前と比較すると若干低下を示しています。 しかし、伸びに関しては中指を除いて改善が見られ特に薬指と小指に関しては改善が著名となっています。 握力に関しても若干の改善が見られます。指の曲がりでは低下を示す結果となりましたが生活上においては両手を使用する機会も増え問題となる点は見られなくなりました。
当院における標準的なリハビリ方法について
- ・手術後3日目より リハビリ室にて自分で動かせる範囲での指を曲げるリハビリを開始(セラピストも一緒について、指導していきます。)
- ・2週間目 抜糸、セラピストが肘の曲げ伸ばしリハビリや筋力強化リハビリを開始。食事での使用を許可
- ・3週間目 生活の上での使用を許可
以上のリハビリ内容はあくまで標準的なものであり各個人により変更される場合もあります。