東予流域の水源林の現況


東予流域位置図

東予流域位置図

 東予流域は、瀬戸内海に面している愛媛県東部の3市(四国中央市、新居浜市、西条市)を言います。 この地域は、全国的にも降雨量の少ない地域ですが、愛媛の穀倉地帯として1万haの農用地があり、33万2千人の住民が生活をしています。 また、製紙、重化学、鉄工、電子工業等数多くの工業団地があります。


【東予流域の水源林の現況】

1 木材価格の低迷で林業離れが進んでいます。

流域の森林所有者世帯で、所有林の状況 や境界を知らない世帯が34%もあります。 また、知っている世帯でも、1人47%、2人以上は19%と少なくなってい ます。 今後の保育管理については、自分でする41%、森林組合等へ委託31%、 しないは28%となっており、 保育管理を自分でする人も木材の搬出ができない人がほとんどであります。

施業放棄人工林

手入れをされていない人工林

2 高齢化で林業の担い手が減少しています。

流域の46林業事業体のほとんどは、 事業量不足・雇用体制不備等で、若い担い手の確保育成ができていません。 現在の林業の担い手の人口比率は、50歳以上が68% にも達しています。さらに就業可能と考えられる年齢は、65歳迄が48%、70歳までとなるとほとんどの人がリタイアしてしま います。このことから考えると、10年後の担い手は半分以下になる見通 しです。

3 素材生産の減少で過密人工林が増えています。

流域の素材生産量は、昭和55年は10万8千立米でしたが、平成14年には5万2千立米に減少しました。また、人工林の56%は、41年生以上の利用可能な立木ですが、この内の1万4千haは未間伐の過密林で、下層木が枯れ地面がむき出しになり、貯水能力が低下しています。

下層木の枯れた過密人工林

貯水能力の低下が心配される過密人工林

貯水能力の高い水源林づくりが、早急に求められています。

ホームページ表紙へ戻る